たてものめぐり #01 熊本めぐる

2023.11.24

たてものめぐり in 熊本


○○ついでに、建築巡り。

今回は、全国高等専門学校デザインコンペティション・通称「デザコン」の2022年大会開催地である
九州は福岡県大牟田市に訪れた際にたくさん巡った中の
熊本エリアの建物を紹介します。


まずは熊本空港を出発。バスに揺られ、最初に出会う建築物は…。

サクラマチクマモト


サクラマチクマモト館内



設計:日建設計、太宏設計事務所
竣工:2019年
用途:バスターミナル、劇場、商業施設、シネコンほか
アクセス:JR熊本駅からバスで約12分



熊本空港に降り立ち、リムジンバスに乗って熊本中心市街地まで向かいます。
(運転免許ない民の飛行機使うときあるある)
熊本県内を移動する人、したことがある人は訪れたことがあるかもしれない

「サクラマチクマモト」

熊本桜町バスターミナルを併設し、劇場や店舗・飲食店などの商業施設も混在する複合施設。

サクラマチクマモト館内
↑バス降場に到着し、ひとつ上の階にあがった景色
「バスターミナル」と聞いて想像していたバスターミナルよりも、明るく開放的で、
まるでショッピングモールなのではと思ってしまう空間構成。

バスターミナルというと「乗りたいバスを待つ」「バスで来る人を待つ」という【待つ】行為が主となる空間だが、
バスターミナルにほかの用途を併設させることで、【待つ】行為の幅を広げ、人々の生活の一部として日常に馴染んでいく
併設する熊本城ホール
↑建物の隣には熊本城ホールを併設。サクラマチクマモト館内から行けるので、雨の日も濡れることなくアクセスできる動線計画。

気になるのはこの用途の混在だけではない。


サクラマチクマモト模型
↑屋上テラス階にあるサクラマチクマモト敷地全体の模型

全体模型を見てみると、
建物自体はひな壇上の低層部が積層し、その積層のずれと湾曲によって豊かなパブリックスペースを生み出している。
積層とずれのスキマに新しい空間が生まれることで、
待つ・食べる・買うなどの行為以外の新しいものが生まれる可能性をもたせている...のかもしれない。

建物の全景を地上レベルから見ることがなかなかに難しかったので、模型で見るとさらにワクワク。


用途の正解を持たない、ある種曖昧な混在した建築物。
≫サクラマチクマモト ホームページ

アミュプラザ熊本


アミュプラザ熊本外観



設計:日建設計
施工:大林組
竣工:2021年2月
用途:ホテル・商業施設他
最寄駅:JR熊本駅



JR熊本駅前。開けた広場と大きな目の前にドンと構える大きな建物。
駅と隣接しているアミュプラザ熊本。
雨でも濡れることなくアミュプラザ熊本に入ることができる。

後々写真を見返すと、建物正面の空地と駅前のロータリーを兼ね備えた大きな駅前広場、
広場に向かって張り出したピロティのような大屋根のような空間とファサードが結構印象に残ってる。

熊本にきたソワソワ感と高揚感を隠しつつ、何度も来た事ありますよと言わんばかりのドヤ顔で足を踏み入れる。

入り口すぐのフロアマップ。
(なんかいろんな用途入ってるすご)

1~7階までが商業フロアで、
6階には大きい本屋さんとゲームセンター。
7階には映画館もあるし、駅前でこんなに詰め込んで!すごいアミュプラザ熊本!
一番テンション上がったのは、8~9階のハレの日のパーティー会場…ほんとに多種多様。
複合用途と商業施設好きな方はテンション上がると思います

中に入ると、、、
滝が流れる吹き抜け
1階から見上げる「ぼうけんの杜」

えっっ、滝?!

しかも見上げるとどこから落ちてくるの?!というくらい吹き抜け。
水源まで行ってみます。
6階から見る滝
6階から見おろす「ぼうけんの杜」

「ぼうけんの杜」という吹き抜け空間でした。
館内に杜(森)、しかも滝まで。
上階にあがって気づいたんですが、1階から7階までひと繋ぎに吹き抜け。

館内なのに緑を感じられて、しかも連続した吹き抜けによってビル独特の閉塞感も軽減。
各階がコピー&ペーストしていないので、吹き抜け部分の各階の抜き方も違うのが面白い。
同じ形で床(天井)を抜いてないから上下階のずれによる空間が発生していたり、
杜空間との接近できる階層とそうでない階層が生まれたりするので面白い。


商業施設、駅ビル以外の用途としても存在感のある建築物。

≫アミュプラザ熊本 ホームページ