2025.12.22
CONPETITION
【提出締切 2026/01/15】第52回 全国造園デザインコンクール
2025.12.18
EVENTS
2022年末に逝去した建築家・磯崎新の没後、国内初となる大規模回顧展を開催します。当館設計者でもある磯崎は、20世紀を代表する最も創造的で先駆的な建築家として知られ、2019年に建築界のノーベル賞と称されるプリツカー賞を受賞しました。建築プロジェクトや都市計画にとどまらず、著作活動、芸術家や知識人とのコラボレーション、さらにはキュレトリアル・ワークを通じ、60年以上にわたり思想、美術、文化論や批評分野においても卓越した地位を確立しました。
磯崎は自身の著書『建築における「日本的なもの」』において、「グローバリゼーション状態のなかに沈殿物が発生し、これが〈しま〉をつくり、世界は無数の凝固の集合体としての、群島(アーキペラゴ)となるだろう。そのひとつの〈しま〉のつくりだされかたは、(中略)もっと多様に開発されねばなるまい」と記しています。この「群島(アーキペラゴ)」という概念はイタリアの哲学者マッシモ・カッチャーリの著書『L’arcipelago』(1997年)に端を発しています。磯崎はこの概念を構想の手がかりとし、自身の思想や実践における重要な空間概念として積極的に用いるようになりました。
「群島としての建築」と題した本展では、決して単一の領域にとどまらない磯崎の活動を「群島」の様に構成します。「都市」「建築」「建築物」「フラックス・ストラクチャー」「テンタティブ・フォーム」「建築外(美術)」をキーワードに、建築模型、図面、スケッチ、インスタレーション、映像、版画、水彩画などの様々なメディアを通じて、磯崎の軌跡を辿るとともに、自身が設計した水戸芸術館を舞台に、建築の枠を超えた磯崎の活動を俯瞰的に紹介します。
開催日:2025年11月1日(土)から2026年1月25日(日)
開催時間:10時から18時(入場は17時30分まで)
休館日:月曜日、11月4日(火).25日(火)、12月27日(土)から1月3日(土)、1月13日(火)
※ただし11月3日.24日、1月12日は開館
一般 900円(700円)
高校生以下・70歳以上 無料
身体障害者手帳/療育手帳/精神障害者保健福祉手帳/指定難病特定医療費受給者証をお持ちの方 無料(付き添いの方1名)
年間パス 2,000円
※( )内は20名以上の団体料金
※学生とシニアための特別割引デー「First Friday」(学生証をお持ちの方と65歳から69歳の方は、毎月第一金曜日100円)
水戸芸術館 現代美術ギャラリー
〒310-0063 茨城県水戸市五軒町1-6-8
公益財団法人水戸市芸術振興財団