【応募締切2025/12/10】第32回ユニオン造形デザイン賞

2025.11.05

CONPETITION

【テーマ】

「つながる建築」
現代社会の加速度的変化の中で、人々は物理的にも精神的にも分断化されやすい状況にあり、孤立しがちです。「つながる建築」とは、この課題に取り組み人と人、人と自然、人と文化が結びつく有機的な場を構築する、建築的な提案を求めるものです。
そのような場は単一の機能を持つ建築ではなく、異なる領域を合わせ持ち、人々の活動が交差することによって、予期せぬ交流が生まれるような従来の境界(ボーダー)を越えていく、流動性と融合性をあわせ持った建築の創発的なあり方において可能になるのでは、と思われます。
また時間的な流れの観点からすると私たちは、過去とのつながりと共に未来へ受け継いでいくべきものを見失いつつあるのではないかとも考えられます。こうした時間的なつながりの喪失に対して、建築はいかなる可能性を示しうるのか。固有な場が持つ歴史、文化、記憶を継承し、それらを積極的に未来へとつなげて人々の新たな営みのリソースとする建築的アイディアを求めます。
こうした建築を構想するにあたって、特に建築の技術的側面に留意してください。建築固有の技術は、そもそもは人の手、技によってもたらされてきました。近代になって科学技術が驚異的に発達すると、効率化と標準化を目指す工学的な建設はむしろ伝統的技術とのつながりを失いつつあるように思います。そこで長い年月によって培われてきた伝統的英知と最先端技術がどういう関係をもてば、未来に向けた新しい建築の物語が紡がれるのか。皆さんからのまだ見ぬビジョンに期待します。

【応募資格】

学生(大学生、大学院生、専門学校生)及び実務経験10年以内の社会人。但し、1996年1月1日以降生まれの方とします。共同制作の場合、代表者を決め共同制作者全員を連名してください。

【スケジュール】

受付開始:令和7年10月10日(金)
締切:令和7年12月10日(水) 当日消印有効
審査結果通知:令和8年1月予定
受賞者の表彰:令和8年3月予定

【審査委員】

建築家/米田 明

【賞・賞金】

大賞(1点)・・・賞金100万円
奨励賞(2点)・・・各賞金50万円
佳作(数点)
※但し、審査の結果、賞名・賞金・点数が変更される場合があります。

【主催】

公益社団法人ユニオン造形文化財団