【終了予定2025/6/8】「テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする」

2025.05.16

EVENTS

【概要】

「Plain, Simple, Useful(無駄なくシンプルで機能的)」なデザインが生活の質を向上させると信じ、個人の生活空間から都市、社会までを広く視野に入れ、デザインによる変革に突き進んだサー・テレンス・コンラン(1931-2020)。イギリスの生活文化に大きな変化をもたらし、デザインブームの火付け役にもなったコンランの人物像に迫る日本で初めての展覧会です。
昨年、東京ステーションギャラリーで開催、4月19日から福岡市美術館に巡回します。

戦後まもなくのイギリスで、テキスタイルや食器のパターン・デザイナーとして活動を始めたコンランは、1960年代、ホームスタイリングを提案する画期的なショップ「ハビタ」をチェーン化して成功を収め、起業家としての手腕を発揮します。そして、1970年代から展開した「ザ・コンランショップ」におけるセレクトショップの概念は、日本を含む世界のデザイン市場を激変させました。このほか、家具などのプロダクト開発、廃れていたロンドンの倉庫街を一新させた都市の再開発、書籍の出版など、関わった事業は多岐にわたります。いっぽう、1950年代からレストラン事業にも乗り出し、高級レストランからカジュアルなカフェまで 50店舗以上を手がけ、モダン・ブリティッシュと称される新しい料理スタイルをイギリスの食文化に定着させました。また、長年あたためていたデザイン・ミュージアムの設立構想を1989年、世界に先駆け実現させたことも大きな功績のひとつです。

本展は、パターンデザインした食器やテキスタイルなどの初期プロダクト、家具デザインのためのマケット、ショップやレストランのアイテム、発想の源でもあった愛用品、著書、写真、映像など300点以上の作品や資料を展示します。また、彼から影響を受けた人々(トム・ディクソン/デザイナー、トーマスヘザウィック/建築家、ティム・マーロウ/デザイン・ミュージアム館長、フィリックス・コンラン/コンランの孫、平野紗季子/フードエッセイストなど)のインタビュー映像を交えて、さまざまなコンラン像を浮かびあがらせます。会場構成は SKWAT。福岡市美術館のダイナミックな空間に合わせて、展示を再構築。単管を使用した会場構成もみものです。

【開催日時】

2025年4月19日(土)から6月8日(日)
開館時間:9:30から17:30
※入館は閉館30分前
休館日:月曜日

【入場料】

一般 1800円、大学生・高校生 1000円、中学生・小学生 600円

【会場】

福岡市美術館
〒810-0051 福岡県福岡市中央区大濠公園1-6

【主催】

テレQ、西日本新聞社、西日本新聞イベントサービス