【終了予定2024/9/23】滋賀の家展

2024.08.26

EVENTS

【開催概要】

「滋賀県」という視点で「家」を考えてみると、面白いことがいくつもあがってきます。たとえば1961年以降、日本を代表するいくつものハウスメーカーが県内にプレハブ工場を設置しています。また、惜しくも2022年に解体された、黒川紀章設計の《中銀カプセルタワービル》(1972/現存せず)の「カプセル」は、米原市内の工場で制作されたものでした。その意味では(部分的にであれ)Made in Shigaの建築だったとも言えます。そして、滋賀県は面積の半分を森林が、6分の1を琵琶湖が占めるという特徴的な地形ゆえ、多様な暮らしのかたちを見ることができる場所なのです。
 本展は、1960年代の日本の住宅産業と滋賀県の強いつながりを示す事例から、現代建築家による最近のプロジェクトまでを、幅広く紹介する展覧会です。パンフレット、模型、図面、写真といった、建築展ならではの資料だけでなく、家具や、建築家や施主のインタビュー映像なども展示します。
 また、美術館の前庭やファサード近辺には、実際に入ることのできる小屋やくつろげる縁側も設置します。
 建築に専門的な関心を持つ人だけでなく、滋賀での暮らしについて関心を持つ人にとっても、興味深いものになるはずです。本展が、「滋賀の家」と、私たちの未来の生活や環境を考えるきっかけになれば幸いです。

【見どころ】

・16組の建築家による、魅力的な「滋賀の家」(県内に竣工した、あるいは計画中の家)をご紹介します。

・建築家・伊礼智(いれい・さとし)が本展のために設計したパビリオン《湖畔の方丈》を美術館の前庭に設置。開館時間中は中にお入りいただけます。

・建築家・竹原義二(たけはら・よしじ)|無有建築工房が、滋賀の民家にインスピレーションを受けつつ本展のために設計した縁側的空間《素の縁側》を、美術館のファサード近辺に設置。まったりとくつろいでいただけます。

・写真や模型だけでなく、モックアップ(原寸大の部分模型)や建材のサンプルも展示します。

・本展のために撮影した建築家や施主のインタビュー映像も公開します。

・かなりマニアックな、人によっては懐かしい、滋賀県と住宅産業とのつながりを教えてくれるパンフレット等、資料類も多数展示します。

・子どもから大人まで、いつでも楽しめるワークショップコーナーもご用意しています。

【会期】

2024年7月13日(土)から9月23日(月・休)

【休館日】

毎週月曜日(ただし祝休日の場合には開館し、翌日火曜日休館)

【開館時間】

9:30-17:00(入場は16:30まで)

【観覧料】

一般 1,200円(1,000円)
高校生・大学生 800円(600円)
小学生・中学生 600円(450円)
※お支払いは現金のみ
※( )内は20名以上の団体料金
※企画展のチケットで展示室1・2で同時開催している常設展も無料で観覧可
※未就学児は無料
※身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳をお持ちの方は無料
※8月は大学生以下の方は無料でご覧いただけます!

【会場】

滋賀県立美術館
〒520-2122 滋賀県大津市瀬田南大萱町1740-1

【主催】

滋賀県立美術館
京都新聞