2024.11.21
EVENTS
【終了予定2024/12/1】20世紀の絵画とガラス工芸
2024.01.29
EVENTS
藤村記念堂は谷口吉郎作品の中で異色の建 築であろう。それは終戦直後の疲弊と困窮の時 期に、馬籠の人々が島崎藤村を顕彰しようと記念 堂を発起したことに始まり、老若男女総出で建設 資材の拾い集めや施工奉仕で建ち上がり、その 営みがさらに賛同者を呼び込みやがて大きな輪と なって完成した。その記念堂の設計監理を担っ た谷口は馬籠住民の心意気に寄り添いながら冷 静に馬籠・藤村との脈絡や、配置・建築デザイ ンを判断していた。 徳田秋聲文学碑は金沢市民を中心に始まった 顕彰碑で、谷口は藤村記念堂と同じく終戦直後 の文化的営みに賛同した。この営みは全国に文 学碑が広がる契機になった。 谷口は自らの設計姿勢を思索し続ける一方で、 常に過去の建築文化の価値観や美意識にも想 いを巡らせていた。明治建築が戦後近代化の中 で存否の判断もなく破壊されていくのを目の当りに して保存活動を起ち上げ、その輪が広がり「明治 村」が生まれた。 本展は多くの人々と一緒に取り組んだ谷口吉郎 の3作品を紹介している。
2023年12月10日(日)から2024年6月2日(日)
休館日:毎週月曜日
※月曜日が祝日の場合はその直後の平日
9:30から17:00 (入館は16:30まで)
一般800円[700円]、大学生・65歳以上600円、高校生以下無料
※[ ] は20名以上の団体料金
※本料金で常設展示もご覧いただけます。
※学生の方は入場の際、学生証をご提示ください。
谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館
石川県金沢市寺町5丁目1?18
谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館(公益財団法人金沢文化振興財団)