2024.11.21
EVENTS
【終了予定2024/12/1】20世紀の絵画とガラス工芸
2024.01.29
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MONOSPINAL(モノスパイナル)一。
山口誠の設計によって東京・浅草橋に姿を現したこの建築は、外観を9層の斜壁に囲まれ、中の様子を窺い知ることはできない。空へと向かって広がる逆勾配型の斜壁は、高架線路や雑居ビルが密集する街において周囲からの音、光、風をコントロールし、建築に高い自律性をもたらしている。
瀧本幹也は、この容易には説明し難い建築を見たとき、自らの写真で捉えてみたいという衝動に駆られたという。MONOSPINALが持つ幾何学的な線と面に着目し、それを手がかりとして、4×5インチフィルムの大判カメラで切り取っていくことを試みた。本展では、そこで生まれた10点の写真作品を掲出する。
“部分”にフォーカスしたこれらの写真は、情報が削ぎ落とされ、無機的に描かれた絵画のようである。しかしよく見ると、撮影時に緻密に計算された光の影響で斜壁の質感が残されており、それが生きている建築であることを教えてくれる。
建築を撮るという行為は、建築家が二次元から三次元に起こしたものを、再び二次元に変換する作業だと瀧本は語る。そのとき、写真家の建築への眼差しが表れる。本展を訪れた人は、建築家と写真家の関わりによって再構築されたもう一つのMONOSPINALに出会うことになるだろう。
2023年12月9日(土)から2024年5月25日(土)
事前予約制
開館情報
休館日:日曜日、祝日
備考:土曜日のみ予約不要(12:00から17:00開廊)
無料
MYD Gallery
〒106-0047 東京都港区南麻布2-8-17 鳥海ビル1F