ピカソ いのちの讃歌 / Picasso: Odes to Nature

2024.02.27

EVENTS

【概要】

ヨックモックミュージアムのコレクションをさまざまな視点からご紹介する展覧会の第4弾として、「ピカソ いのちの讃歌」展を開催いたします。元東京造形大学教授でピカソやスペイン美術に関する多数の著書をお持ちの岡村多佳夫氏と、和泉市久保惣記念美術館の学芸員でピカソ研究の気鋭の若手研究者である町田つかさ氏のお二人を監修にお迎えし、ピカソのセラミック作品にあふれる「生命力」の根源となる、生きとし生けるものに対する深い愛情と共感を、さまざまなモティーフを手がかりに掘り下げる展覧会です。
ピカソがセラミック作品の制作を本格的に始めたのは第二次世界大戦後のことでした。生まれ故郷のスペイン・マラガと地中海を共有する南フランスに活動の本拠地を移し、その制作にも新たな展開が加わったのです。
このセラミック作品の特徴のひとつに、ピカソ自身を取り巻いていたさまざまな生きもの、いのちの形を取り上げている点があります。ピカソが生きた時代には、2度の世界大戦をはじめとする、さまざまな理不尽な理由が原因で多くのいのちが失われました。死を畏れる気持ちを強く持つようになったピカソにとって、第二次世界大戦の終結は大きな喜びであり、いのちの勝利でもあったのでしょう。
本展は、それぞれ「ピカソと闘牛」「ラ・パロマ -鳩への思い-」「フクロウ -豊かな瞳-」「手のひらのいのち -海の生き物、虫、鳥-」「いのちを超えて、牧神パンとジャクリーヌ」と題した全5章で構成されます。
いのちがきらめくさまを見つめ、いのちの向こう側に輝くものまでも陶土の上に表現しようとした、ピカソの思いをご覧ください。

【会期】

2023年10月24日(火)から2024年9月23日(月・祝)

【開館時間】

10:00-17:00(入館は開館の30分前まで)

【会場】

ヨックモックミュージアム

【主催】

ヨックモックミュージアム