建築家・吉村順三の眼(まなざし) -アメリカと日本-

2024.01.22

EVENTS

【開催主旨】

吉村順三は、第二次世界大戦をはさんで日本とアメリカを行き来し、日本の建築文化をアメリカに伝 えた建築家です。
1940年、吉村はペンシルベニア州ニューホープに帰国していたアントニン・レーモンドに招かれ、 開戦の直前までの14か月間、アントニン&ノエミ・レーモンド(夫妻)とともに暮らし、コロニア ル建築の素朴な空間やニューヨークの摩天楼に至るまでを間近に経験します。その経験は、吉村が 日本建築の伝統の中に潜む、近代建築の要素を再発見するきっかけとなりました。 戦後、吉村は、アメリカで経験したモダンライフを日本の建築に取り込むと同時に、日本の感性や 思想を、ニューヨーク近代美術館(MoMA)の中庭に建設した「松風荘」をはじめ、モテル・オン・ ザ・マウンテンなどの作品を通じてアメリカに紹介し話題となります。本展は、吉村がアメリカで 担当した作品から、国際的に活躍する芸術家等との交流から生まれた日本の作品までを、スケッチ や写真、映像を交えて紹介し、その業績を明らかにするものです。

吉村の作品は、今でも精彩を失わず、時を経ることで、むしろ使い手の心地よさが増す建築として 継承されています。それらの事例から、真?で誠実な吉村順三の建築家としての眼差しに触れる 機会となれば幸いです。

【会期】

2023年12月22日(金)から2024年3月28日(木)

【開館時間】

10:00から18:00(土曜、最終日は17:00まで)

【休館日】

日曜・祝日

【入場料】

無料

【場所】

GALLERY A4(ギャラリー エー クワッド) 〒136-0075 東京都江東区新砂1-1-1

【主催】

公益財団法人 ギャラリー エー クワッド