【テーマ】
個が際立つ新しいシェアのまち
今回の課題では、家族の概念が変化し個人の意味が益々重要になってきた現代において、個人が住宅地に集まって住むことによってもたらされる新しい価値について考えましょう。
日本の国民生活基礎調査によれば、2022年ついに一人世帯が最も多数を占める時代が到来しました。これは、私たちが考える「住まい」という概念に、大きな変革を求めている兆しと捉えることができるでしょう。これまでの家族構成を前提とした郊外の駐車場・庭付きの戸建て住宅の考え方は、徐々に変わりつつあります。私たちが「家族」として認識する形態は多様化しており、その多様性を受け入れ、新しい住宅の形を提案することが求められています。
住宅地における共用スペースの意義も新しく再定義されるべきでしょう。例えば、個々人が台所を占有するよりも、大きな共用のキッチンをシェアした方が住人同士のコミュニケーションが活性化し豊かな生活を送ることができるかもしれません。また、EVの自動運転車が普及する未来では、自分専用の自動車を持つことがナンセンスになるかもしれません。この競技では、一人世帯が多数を占める新しい時代を迎える「まち」のイメージを創造してもらいます。もちろん二人以上の世帯がいないわけではないので、多様性の観点から、一人世帯だけで充足してしまうのではなく、二人以上の世帯と共存・共生できることが重要です。
木造であることを前提として、個人のアクティビティや価値観が際立ち、同時にコミュニティとしての繋がりも持てるような、まだどこにもない革命的で魅力的な未来の住宅地の形態を提案してください。
斬新でフレッシュなアイディアを期待しています。
【審査員】
審査委員長 西沢 立衛
審査委員 今井 公太郎
審査委員 原田 真宏
審査委員 中川 エリカ
POLUS社内審査委員
【スケジュール】
2023.11.30 応募登録受付開始
2024.05.09 作品応募締切日
2024.05月中旬から下旬(予定) 一次選考(審査委員による書類審査)
2024.06月下旬(予定) 二次選考(公開審査)
【実物件化プロジェクト候補作品】
【賞】
賞金総額 205万円
最優秀賞 1点 50万円
優秀賞 1点 30万円
入選 3点 各15万円
佳作 5点 各5万円
RI賞 (Real Ideas award) 5点 各5万円
UJ賞 (Under Junior award) 10点 各3万円